今や当たり前になったクラウドサービス、利用されている方も多いと思います。
MicrosoftやGoogle、AppleやAmazon等様々な企業がクラウドサービスを提供していますが、僕はSynology DS216jと言うNASシステムを使ってその恩恵を最大限に受けています。
生活に完全密着、もう無くてはならない!DS216j
フリーランスで生きる人間にとって、いつどこで仕事が入るか分からない現代だといつでもデータにアクセス出来る環境は最早必須です。
ちょっと前まで、それもクラウドサービスが出る前まではみんなUSBメモリや外付けHDDなんかを持ち歩いてました。
特に僕みたいな音楽を生業とする人間にとって、音源データってのは非常に高容量なのでUSBメモリなんか何の足しにもなんねーよ!状態でした笑。
クラウドサービスが出始めた時は本当にこんな時代が来たのかー!と言うワクワクが凄かったんですが、やっぱり縛られるのは提供される容量。
音源データのやり取りって「この時代に嘘だろ」と思われるかもしれないですけど、急ぎの音源をバイク便で頼むなんて事が普通にありました笑。
EvernoteやDropboxみたいなサービスや純粋にストレージ貸し出し、写真や動画に特化したサービス等色々なサービスはあれど、そういうサービスが複合された物があれば完璧だったなあ・・・
これが僕が思っていたクラウドサービスへの感想です。
DS216jとの対面
そんな時にふと知ったのがSynologyのDS216jでした。
調べると値段も高いしHDDは別売り、でも評価は超高い。
ちょうど仕事が一段落して落ち着いた時期だったので、2016年の7月6日に購入し、現在3年弱が経過しました。
という事で実際に1年使ってみてその便利さ、楽しさをお届けしたいと思います!
洗礼されたルックス
まず外見です。
どんなに機能的な物でもダサかったら躊躇するもの。
その点DS216jは大丈夫、めっちゃかっこいいですから!
これがかっこ悪いってやつぁーおらん!と思っています。
外身はプラスチック製なんですが、透明感のあるクリアな白色でかっこよくも可愛くもありますね。
サイドのSynologyのロゴ部分が排気口にもなっていて、デザイン面でも実用面でもGood。
前面はうるさすぎない程度の各種アクセスランプが控えめに配置されていて好感が持てます。
実はこのアクセスランプ、ソフト側で明るさを変える事が出来るので例えば寝室に設置したとしても眩しくて寝られない!なんて事は無い細かい配慮が素敵ですね!
背面は大きなファンにUSBポート×2、LANポート、電源ポートとシンプルな構成です。
ファンに関しては本当に驚くぐらい静か、静音性に関しては自信を持ってオススメ出来ます。
またアクセスランプと同様、ソフト側でファンの回転数を変更出来るので音が気になると言った場合でもある程度調節出来ます。
HDDは別売り
基本的に国内のサプライメーカーから出ているようなNASはHDDが内蔵されている事がほとんどですが、DS216jだけではなくSynology製品は全てストレージ別売りと言う形態を取っています。
これは別で用意しなければいけないデメリットかと思いますが、自分の必要とする容量を自分で選択出来ると言う強いメリットでもあります。
僕はどこのメーカーのものか分からないHDDを内蔵されるよりなら、この方式の方がずっと嬉しいと思いますね。
HDDはお馴染みのWestern Digital製WD Redです。
WD RedはWestern DigitalがNAS用と謳っているHDDです。
迷ったらとりあえずコレでOK。
なおDS216jは基本的にRAIDを組んで運用する方がほとんどだと思うんで、基本的に2台同じHDDが必要です。
僕は3TBモデルを2台揃えました。
近年はHDDがどんどん低価格化していて本当に買いやすくなりましたね・・・笑。
仮想デスクトップが超便利
続いては中身、と言うか外身なんてこの際どーだって良いんです。
仮に外身がめっちゃダサくても、それを差し引きしても使いたいぐらい便利ですから笑。
ブラウザベースで使えるGUI
DS216jはWindowsのエクスプローラーやMacのFinderから直接アクセスすることももちろん出来ますが、その最大の魅力はWebブラウザからアクセス出来る事にあります。
DiskStation Manager(DSM)と言うLinuxベースのOSが搭載されており、DSMはWebブラウザ上で動作し全てをこのDSM上から操作出来ます。
Webブラウザからアクセス出来る=環境を問わないと言う事になるので、MacだろうがWindows10だろうがXPだろうが(そんな人もういないと思うけど)Meだろうが、基本的にどのOSからもアクセス出来る事になります。
つまり僕みたいなフリーランスで仕事している人間が外部ストレージを持ち歩いて無くても例えばネットカフェなんかに飛び込んでもURLさえ分かれば自宅のデータにアクセス出来る。
それも容量は自分が望むだけ、僕の場合は3TB!
当然手持ちのiPhoneやAndroid端末、WindowsタブレットなんかもOKです。
大手のクラウドサービスは無料サービスだと大体10GB前後ぐらいなのでその差は歴然ですね、もちろん初期投資が必要な点は勘定に入れなければなりませんが。
仮想デスクトップ
DS216jにログインした状態の簡単に言えば仮想デスクトップです。
左側にはWindows等でお馴染みのアイコンショートカットがありますね。
ここには初期から入っているソフトウェアや追加でインストールしたソフトウェア・パッケージのショートカットや、自分が良く使うフォルダのショートカット等がおけます。
僕の場合は自宅の家電の説明書(PDF)を公式サイトからダウンロードしてきてまとめてマニュアルと言うフォルダに突っ込んでいます。
こうする事で例えば「そういえば電池切れたなー、あれ単3だっけ?単4?」とか悩んでもすぐ確認出来ますし、わざわざ紙の説明書を見つけなくてもNASにアクセスすれば良いとなりますから凄く便利ですね!
右側は常にDS216jの状態を表示してくれ、何か異常があった場合やソフトウェア更新があると上部のメッセージアイコン上にバッジを表示してくれます。
特にDS216jでインターネット上からアクセス出来るように設定してある場合はセキュリティホール等も怖いので、頻繁に確認して常にアップデートするようにしています。
ストレージの残容量も一目で確認出来るのが地味に便利ですね。
DSMの魅力は強力な権限設定
DSMは特に自分専用の方だと必要ありませんが、家族と共用する場合も真価を発揮します。
というのもDSMは非常に強力で便利な権限設定が可能で、DS216j上に自分しかアクセス出来ない専用のフォルダ(homeフォルダ)を作成し利用できます。
- 仕事の資料を家族に見せるのはちょっと・・・
- 子供には家計簿データは見せたく無いなあ・・・
- 親に知られるのが恥ずかしい始めての恋人との写真・・・
- 誰にも見られたくない!日記データ・・・
こんな物を自分専用に保存しておけるので家族間のプライバシーも問題ありません!
更にhomeフォルダだけではなく、後述する写真、動画等のメディアファイルも同様にアクセス権を設定出来るので自分専用エリアがきちんと構築できる点は今のデータが重宝される時代に必須です。
これがDS216jの最大の魅力!便利なソフトウェア
ここまでDS216jの魅力を色々お伝えして来ましたが、DS216jがこんなに人気なのはここからです!
非常に強力で魅力的なソフトウェアが搭載されていて、Synology社製のNASだからこそできる便利な機能が沢山あります!
家庭内の画像を一元管理 Photo Station
Photo Stationは画像の一元管理ソフトです。
DS216j内の/photo/フォルダに入っている画像をソフトウェア上で管理出来るんですが、これが凄く便利。
先述したようにDS216jは凄く細かくアクセス権が設定出来ます。
例えば僕の場合妻と二人暮らしなんですが、家族とはいえプライベートな写真はあって当然。
なので僕と妻それぞれ自分しかアクセス出来ないアルバムを作成して、自分しか見ない画像は基本的に全てそこで管理しています。
そして家族単位で楽しみたい写真はFamilyと言うアルバムを別途作成してアクセス権を夫婦両方に設定する事によって、写真を目で見て直感的に分類出来ます!
もちろん画像ビュワーソフトとしても非常に優秀で日付毎はもちろんタイムライン(時系列)表示やマップ表示なんかもOK。
更になんとWeb上で画像編集までできちゃうんです。
基本的な切り取りや文字入れ等はもちろん、モザイクやフィルタ(モノクロやセピア等)は当然としてレイヤー機能を使用した中々本格的なソフトが利用できます。
AdobeのPhotoshopを始めとしたソフトウェアもクラウド化されましたが、個人的にはプロの方じゃない限り画像編集はこれだけでOKだと思います。
僕は現在FUJIFILMのX-A3というミラーレス一眼カメラを愛用していますが、撮った写真は選別して片っ端からDS216j内に突っ込み管理しています。
正直カメラ×DS216jの組み合わせはカメラ初心者の僕でも楽しくてどんどんのめり込んでしまっています笑。
音楽ファイル管理の決定版 Audio Station
音楽ファイルの管理には多くの方がWindowsMediaPlayerやiTunesを使っていると思います。
これがWebベースで管理出来るとなると本当に便利、手持ちのスマホやMP3プレイヤーに曲を入れておかなくても、ネットに繋がる環境さえあればどこでも自分の所持しているオーディオファイルにアクセス出来ます。
もちろん通信料はかかってしまいますが、頻繁に聞く曲だけ手持ちのデバイス内に入れておいてたまに聞く曲だけDS audio(スマホ版Audio Station)で聞くようにすれば本体内の容量を圧倒的に節約出来ます!
もちろんiTunesのようにプレイリスト作成やジャケット表示、歌詞表示等出来ますので本気でiTunesからの乗り換えを検討してもOKレベル。
事実僕は今iTunesはiPhone同期専用ソフトと化しています・・・笑。
動画はコレで全て管理 Video Station
案外パソコン内の動画フォルダに入れるだけで見ていない動画ファイル・・・多分皆さん結構ありますよね・・・?笑。
Video Stationを使えばそんな動画ファイルも全て一元管理出来ます!
僕は音楽のプロモーションビデオやドラマや家庭内のムービーを全てこれで管理していて、いつでも見たい時に見れる環境を整えています。
それまでは僕自身動画ファイルは撮って保存はしてあるけどほとんど見ない状態だったのが、暇さえあれば繰り返し見るようになりました。
撮って見る事が動画の目的なのに撮って終わりでは勿体ないので、是非活用してほしいソフトの一つです!
またDS216jはアクセス権が詳細に設定できると先述しましたが、実は動画はもちろん各種ファイルや写真等をインターネット上に向けて外部公開する事も出来るんです。
例えばお子さんのムービーを撮ってDS216j上に保存した物を公開して遠く離れたおじいちゃんおばあちゃんに見てもらう、そんな使い方もOK。
もちろん誰でも見ることが出来る設定から、特定の人にだけ公開する事も可能です。
その場合はパスワードを設定して、URLと一緒にパスワードを教えてあげるだけで限定公開可能。
離れた家族間の使い方も便利ですがファイルの受け渡しが頻繁にあるフリーランスの僕にとって凄く便利です。
Evernote代替手段の真打 Note Station
皆さんメモ管理ってどうしてます?
周りには結構スマホのメモ帳機能を使ってると言う方が多いです。
一昔前はEvernoteがトップ独走で走っていたんですが、段々と改悪があってからと言うものあんまり使っている人が(少なくとも僕の周りでは)いない状況。
そんな中、僕は全てのメモをこのNote Stationに集約しています。
Note StationはEvernoteライクなソフトでただのメモから画像付きのメモ、Webクリップも可能ですしそのメモをシェアする事ももちろんOK。
当然Webベースなのでパソコンからスマホまで対応(スマホは専用ソフトあり)。
もう本当ハードウェアを購入しないと使えないと言う制約さえなければ恐らくポストEvernoteでシェアトップを独走しているんじゃないかなと思う素晴らしい出来です。
ぶっちゃけこれの為にDS216jを導入しても良いレベル。
詳しくは専用記事でそのうち詳細にご紹介しますが、本当に便利でもうNote Stationが無い生活は考えられません。
他にも便利なソフトウェアがいっぱい!
DS216jには以上のようなメディアを扱うソフトウェア以外にも沢山のソフトがあります。
一部ですがご紹介すると、
- 電話帳管理ソフト
- バックアップソフト
- Web監視カメラソフト
- Officeスウィートソフト
- Webサーバーソフト
等々様々なソフトウェアがあり、iOSで言うApp StoreがSynology製品用に公開されていてパッケージとしてインストール出来ます(ちなみにApp Storeのように一般ユーザー作成のソフトウェア配布はありません)。
使い方次第で無限の使い方があり、実用から高価なおもちゃ化まで人それぞれ出来る点は他に類を見ない完成度だと思います笑。
Synology DS216jで日々を便利に安心に!
- 洗礼されたルックス
- どこからでもアクセスできる仮想デスクトップ
- 便利なソフトウェア
DS216jはどれもが文句なしに素晴らしい出来となっています。
日々の自分や家族のデータを総合的に集約するデータスペースとしてはもちろん、DS216j自体が強力なソフトウェアを使うことでバラバラだった画像や動画といったメディアファイルを有効活用。
僕のように仕事道具として活用する事も可能で、その場合にも多大なる貢献をしてくれます。
是非皆さんも導入してみて下さい!
コメント
[…] みたいなものんで、これめちゃくちゃ便利です!気になった方は僕のメインブログで紹介してるんで一度見てみて下さい!→Synology DS216jを1年使って分かった便利さを徹底的にレビュー) […]