Macでプログラミングをしていると、言語にもよりますがいつか”Homebrew“という単語を聞く機会がでてくると思います。
一言で言えばパッケージ管理システム、それがHomebrew。
「いやそんな事言われても分からないよ!」という方向けに、Homebrewが何なのか、できることからインストール、使い方まで徹底的に解説して行きます!
パッケージ管理
Macで何かアプリケーションをインストールする時ってどうしてますか?
GUI(Graphical User Interface)でインストーラが用意されてるものはダウンロードして来て画面の指示に従ってインストールしますよね?
ところが世の中にはGUIで提供されていないソフトウェアも多くあります。
そういう時はCUI(Character User Interface)、Macの場合標準でインストールされているターミナルを使ってインストールします。
.pkg(パッケージ)ファイルなんかをダウンロードしてインストールする事もできますが、コンピューターの世界では得てして「実はそれを使うには○○ってソフトも必要なんだよ」という事がおきます。
このような状況を依存関係と言いますが、それを解決してくれるのがパッケージ管理。
ねえねえ!○○ってソフト使いたいんだけど!
おっけー!インストールするね!
あ、それを使うには○○も必要だから一緒にインストールしておくよ!
なんて事をやってくれる、なんとも便利なやつです笑。
Homebrewはいくつかあるパッケージ管理システムの1つで、ここ数年で急速にシェアを得ています。
Homebrewって?
Homebrewは先述したようにいくつかあるパッケージ管理システムの1つです。
プログラミング言語Rubyで書かれています、よく聞くRuby on RailsのRubyですね。
- 比較的動作が早い
- 一般ユーザーで利用可能
のような特徴があります。
ちなみにbrewは(ビール等の)醸造という意味で、Homebrewのアイコンがビールなのはここから来ているようです。
プログラミングと関係あるの?
例えば今流行りのPythonやWordPressでもお馴染みのPHP等のインストールが必要な場合があります。
他にもバージョン管理システムであるGitの管理にも使用ができます(GitやPHPはMacの場合元からインストールされていますが、基本的にバージョンが古いので別途インストールすることがほとんどです)。
プログラミングの開発環境を用意するような時、意外とHomebrewを使う機会があり最初から設定をしておけば後の管理が大変楽になります。
Homebrewのインストールは数分でできるので、是非導入しておく事をオススメします!
Homebrewのインストール
まずはHomebrewそのものをインストールします。
インストールはターミナルから行うので
アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル
と開くか、Mac右上の虫眼鏡マーク(Spotlight)でターミナルと検索して開いておいて下さい。
コマンドの確認
Homebrewのインストールコマンドを確認します。
インストールの為のスクリプトが用意されているので、コマンドをターミナル上にコピペしてEnterキーをで実行します。
僕が確認すると上記のコマンドでしたが、このコマンドは変わる事があるので必ず公式ページを確認しましょう。
インストール途中に2回程操作が必要です。
このメッセージが表示されたらEnterキーを入力します。
直後にパスワードの入力を求められるので、Mac用のパスワードを入力します(Macログイン時に使うパスワードですね!)。
ちなみにターミナルではパスワードの類はエコーバックされません。
パスワードを入力したら画面上には文字が表示されませんが、Enterキーを入力すればOK。
正しければ自動的に先へ進みます。
こんな表示が出れば無事インストール完了です!
インストールの確認
それでは無事インストールできているか、念の為コマンドを入力して確認してみましょう。
Homebrewはbrewというコマンドを使いますが、オプションの-vでバージョンの表示を指定しています。
こんな表示になれば無事brewコマンドを使う事ができています!(バージョンはインストールした時期によって異なります。
Homebrewの使い方
Homebrewの使い方を見ていきましょう!
ここに記載している以外にもコマンドはありますが、とりあえずよく使うであろうものを掲載しています。
パッケージのインストール
対象となるパッケージをインストールします。
パッケージの確認
現在のMac上の環境によって変わりますが、現時点でHomebrewで管理されているパッケージの一覧が確認できます。
更新対象の確認
新しいバージョンがリリースされていて更新できるパッケージがあるかどうか確認します。
パッケージの更新
Homebrewで管理しているパッケージのうち更新があるものを全て最新の状態に更新できます。
パッケージ名を指定すると個別の更新も行えます。
パッケージの削除
Homebrewを使ってインストールしたパッケージを削除できます。
ただし依存関係により同時にインストールされたパッケージは同時に削除されません。
古いキャッシュの削除
Homebrewが管理している古いパッケージのキャッシュを削除します。
-nオプションを使用すると削除対象の一覧の表示が行なえます。
-sオプションを使用すると最新のキャッシュも削除されます。
削除されるのはあくまでキャッシュ、-sオプションをつけてもパッケージ自体が無くなる訳ではありませんのでHDD/SSDの容量が少なくなってきたら実行すると良いでしょう。
Homebrew自体のアップデート
Homebrew自体を最新の状態にアップデートします。
Homebrewの問題を確認
Homebrewのお医者さん、それがdoctorコマンドです。
Homebrewを長く使っているとシンボリックリンクが切れていたり整合性が取れなかったりと問題がでてくるケースがあります。
doctorコマンドは定期的に使ってエラーメッセージが表示されたら解決させておきましょう。
Homebrewでパッケージを簡単に管理しよう!
Homebrewは単にパッケージをインストールするだけではなくコマンド一つで更新や削除はもちろん、ソフトウェアの世界ではいつも問題になる依存関係をすんなり解決してくれます。
何かしら使う理由があってパッケージをインストールしたのに、そのパッケージを使うのに別のパッケージが必要で、そのパッケージ同士を連携させるにはこんな設定にする必要があって・・・
そういうめんどくさいところをコマンドたった一行で解決してくれるので、「ターミナル・・・コマンド・・・黒い画面・・・」と敬遠せずに是非使ってみて下さい笑。
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