
Webサイト運営をする上でSEOと言えば主にGoogle検索に対して言われる事がほとんどです。
Yahoo!はGoogleのエンジンを利用している為、Googleに対するSEOは即ちYahoo!に対するSEOという事に繋がりますよね。
ここで結構な確率で忘れ去られているのがMicrosoftが提供する検索エンジン、Bing。
GoogleのGoogle Search Consoleに当たる、Bing Webマスターツールを使ってBingへのインデックスもされやすく対策しておきましょう!

簡単に設定できるからぜひやっておこう!ちなみにWordPressを前提にしているけど、自分でサイトマップを作って手動でやる事もできるよ!
- Bing Webマスターツールがなにか分かる
- Bing Webマスターツールを設定できる
Bing Webマスターツールとは?
Bing Webマスターツールは先述した通り、Googleで言うSearch Consoleです。
- サイトマップの登録・管理
- インデックスの登録・管理
- クリック率や表示回数の確認
- 被リンクの確認・否認
- 流入ワードの確認
Googleに対してGoogle Search Consoleを使うように、Bingに対してBing Webマスターツールを使用する事になります。
Google Search Consoleだけじゃダメ?
Google Search ConsoleやBing Webマスターツールは主要な役割の一つに「サイトマップを通じてWebサイトの構造を正しく検索エンジンに伝える」という物があります。
極論これらのツールは使わなくてもいつかインデックスされます、長く運営すれば長く運営する程被リンクを貰う事があるので、そのリンクを辿ってGoogle等の検索エンジンのbotはいつか自分のサイトにやってきます。
しかしいつ来るか分からない、まして全て無料のツールで簡単に設定できるのにやらない理由がありません。

どの機能も無料で使えるし、5~10分もあれば設定できちゃうのでぜひやっておこう!
Bingにインデックスされる効果
Bingにインデックスされると、単純に流入数が増える+アプローチできなかった層にもアプローチできるという効果があります。
SEM JOURNALさんによると、Bingは日本でGoogle/Yahoo!に次ぐ第3位。
世界で見るとなんと第2位にシェアを持っています。
ただし日本に限定するとGoogleが強すぎるので、Bingの流入数は正直大して大きくはありません。
サイトによりますが僕は1%~4%程度、つまり100人いたら1~4人増えるぐらいです。
一見少ないように見えますが、BingはWindowsにプリインストールされているInternet ExplorerやEdgeのデフォルトホームページに設定されている影響で特にパソコンに明るくない層のシェアは一定数あると仮定できます。
やって損はなく、単純にPVの母数が増えるという点は特に重要な部分です。

お金がかかるなら考えものだけど、タダで流入の可能性が増えるならやって損無し!
Bing Webマスターツールの下準備
Bing Webマスターツールを使うために、2つ下準備が必要です。
- Bing Webマスターツールのアカウント
- サイトマップ(sitemap.xml)
それぞれ用意しましょう!
アカウントの登録
Bing Webマスターツールのアカウントは以下の3つから選んで作成・ログインができます。
- Microsoftアカウント
- Googleアカウント
- Facebookアカウント
お好みのものを選べばOKです、Search ConsoleやGoogle Analytics等で所持している方が多いGoogleアカウント辺りがベストですね!

ここからは実際にBing Webマスターツールの画面上で一緒に進めよう!

まずはBing Webマスターツールにアクセスし、サインインボタンをクリックします。
先程の3つのうちどれを使ってログインするかポップアップするので、お好みのものを選択して下さい。
基本的にアカウント名とパスワードを入力すればログインできます。


こんな画面が表示されたらOK!
もちろんまだ何も登録してないから空っぽ、一旦このままにしておいてサイトマップを用意しよう!
サイトマップ(sitemap.xml)の用意

サイトマップはいわゆる人間が目にするWordPressプラグインのPS Auto Sitemapのようなものではなく、検索エンジンが理解しやすい.xmlという形式で記述されたサイトマップです。

え~?えっくすえむえる・・・?
そんなのわかんないよ!
そんな方でも大丈夫、XMLサイトマップはWordPressプラグインで簡単に実現できます!
公式ディレクトリと解説サイトを貼っておくので、お好きなものを使って設定を行って下さい。

有名なのはこの3つ!XMLサイトマップだけが目的ならGoogle XML Sitemapsがおすすめだよ!
Bing Webマスターツールの設定
続いてBing Webマスターツールの初期設定を行っていきましょう!
まずは基本中の基本、Bing Webマスターツール上に自分のWebサイトを登録していきます。

もし既にGoogle Search Consoleを使っている場合はGoogle Search Consoleからインポートした方が手軽!
Webサイト&サイトマップを手動で追加
手動で追加する場合、まずはWebサイトとサイトマップを登録していきます。
Webサイトの追加

「サイトの追加」欄にWebサイトのトップページのURLを入力します。

例えば僕なら「https://www.braveryk7.com/」を入力!

サイトの追加詳細画面に遷移するので、上から順番に項目を入力していきます。
URL
最初から自動で入力されています。
サイトマップの追加
実際のサイトマップURLを入力します。
プラグインによって違う可能性がありますが、ほとんどの場合上記のURLにsitemap.xmlを付与したものです(それぞれの環境に合わせて設定して下さい)。
このサイトでトラフィックが最も多いローカル時刻はいつですか?
特に指定がなければ規定の全日を選択しておきましょう。
私について
- 姓名
- メールアドレス(必須項目)
- 会社情報(法人の場合のみでOK)
- 電話番号
- 住所
上から順に入力します。
メールアドレス以外は自由記入なので、空欄でもOKです。
私はサイト所有者ではなく、代理店です
自分のサイトを入力する場合はチェック不要です(Webサイト管理を代行する方のみチェック)。
連絡先設定
Bing Webマスターツールに関連した最新ニュースを受け取りたい場合設定します。
各種エラー通知等が受信できるので、特に理由がなければ受け取っておきましょう。
所有権の確認
続いて今Bing Webマスターツールに登録しようとしている人が本当にWebサイトの所有者であるかどうかの確認を行います。
- XMLファイルをWebサーバーに置く
- <meta>タグを規定のWebページ内にコピーして貼り付ける
- CNAMEレコードを手動でDNSに追加する
3つのうち1つを選んで認証します。
ちなみにおすすめは3番、1番と2番は本当に微々たる容量ではありますがサーバー側の容量を使うのでサーバーと全く関係がないDNS設定がリソース的な意味でおすすめです。

3つの中から好きなものを選んで認証しよう!DNSがおすすめとは書いたけど、本当に微々たる容量なのでぶっちゃけどれを選んでも良いです笑。
XMLファイルをWebサーバーに置く

- Step.1BingSiteAuth.xmlをダウンロード
BingSiteAuth.xmlをダウンロードします。
ファイル名は変更しないで下さい。
- Step.2ドキュメントルートにBingSiteAuth.xmlをアップロード
- public_html
- DocumentRoot
サーバー上のドキュメントルート直下に先程ダウンロードしたBingSiteAuth.xmlをアップロードします。
- Step.3
- Step.4Bing Webマスターツールの確認ボタンをクリックする
ダッシュボードに自動遷移すれば成功です、お疲れ様でした!
<meta>タグを規定のWebページ内にコピーして貼り付ける

- Step.1metaタグをサイト内に貼り付ける
表示されたmetaタグをそのままコピーし、WordPress側に貼り付けます。
大抵のテーマは<head></head>内にタグを貼り付ける機能があるので、そこへコピペするのがおすすめです。
Cocoon設定→アクセス解析・認証→その他のアクセス解析・認証コード設定→ヘッド用コード欄
HTMLタグ設定→head内欄
外観→カスタマイズ→詳細設定→heatタグ内にコードを挿入欄
設定→カスタマイズ→サイトの基本設定→アクセス計測・その他タグ挿入→タグの最下部欄
- Step.2Bing Webマスターツールの確認ボタンをクリックする
ダッシュボードに自動遷移すれば成功です、お疲れ様でした!
CNAMEレコードを手動でDNSに追加する

- Step.1ドメインのDNS欄にCNAMEレコードを追加
対象ドメインのDNSにCNAMEレコードを追加し、velify.bing.comの名前解決を設定します。
なおDNSは浸透するまで数分~数時間かかる事もあります。
設定後しばらく時間をおいて確認してみて下さい。
- Step.2Bing Webマスターツールの確認ボタンをクリックする
ダッシュボードに自動遷移すれば成功です、お疲れ様でした!

ちなみにどの方法で設定しても、アップロードしたファイルや設定したタグ等は認証後も削除したり外したりしちゃダメだよ!
Google Search Consoleからインポート
既にGoogle Search Consoleで認証やサイトマップの追加を行っている場合、Google Search Consoleからインポートを使うと簡単に認証が行なえます。

サイト所有権の確認は既にGoogle Search Console側でやってるからBing Webマスターツール側では省いてもいいよね!って考え方!
- Step.1
- Step.2
- Step.3
- Step.4
- Step.5完了ボタンをクリックする
Bing Webマスターツールのトップページに自動遷移すれば成功です、お疲れ様でした!
Bing Webマスターツールの使い方
無事設定が完了したので、簡単に使い方を知っておきましょう!

ここで紹介する以外にもたくさんの機能があるけど、まずは重要なところに絞ってお伝えします!
ダッシュボード

ダッシュボードは各種情報が一覧表示できる画面です。
- サイト全体のクリック数や表示件数、クロール情報
- サイトマップの登録状況
- オーガニック検索の上位ワード
- 被リンク先ページ
- Bingからの見え方/構造化データ/SEOアナライザーが使える診断ツール
様々な情報が網羅されているので、今のサイトの状態をパッと知りたい時に便利です。
URLの送信

自分のサイトの設定内にあるURLの送信は、Bingのクローラーに「インデックスして欲しい」と指示を与える時に使用します。
- 新規記事投稿直後や編集直後
- 長時間経過してもインデックスされない時
Google Search Consoleでもおなじみの機能ですね。
1日にリクエストできる上限が決まっており、例えば僕のwww.braveryk7.comは1日10,000件が上限ですが新規サイトは10件までです。

ある程度運営していれば上限が増えるよ!
URLのブロック

自分のサイトの設定内にあるURLのブロックは、一時的にBingのインデックスから削除して欲しい場合に使用します。
あくまで一時的になので、一定期間経過後は再度インデックスされる可能性があります。

もう二度とインデックスされたくない場合は自分のサイト側で該当ページをnoindexに設定しよう!
リンクの否認

明らかにスパムサイトであろうサイトからのリンクを否認する場合こちらから実行できます。
Bing Webマスターツールは新UIに一部移行している物があり、リンクの否認をはじめいくつかのメニューは別ウインドウで開く必要があります。
今の所日本語化されていません。
- Enter the URLs, one per lineに1行ずつ否認したいURLを入力する
- Page/Directory/Domainを選択(例えばドメイン毎拒否したい場合はDomain)
- Disavowをクリックして完了
今や検索エンジンも賢くなっていて、あからさまにスパムサイトからの被リンクは評価対象としない説もありますが一応覚えておいて損は無いでしょう。

もちろん不必要、明らかに自サイトの評価が悪くなるサイトからの被リンクは否認しておこう!
ユーザー

個人サイトではほとんど関係ありませんが、例えばサイトを共同で運営していたり等複数人で共有したい場合があります。
そんな場合はユーザーから追加ユーザーを設定する事で複数人で管理が可能。
もし何らかの理由で誰かにログインして貰う必要がある時はIDとパスワードを教える、なんて事は絶対に避けて新しいユーザーを作成しましょう。

ID/パスワードの共有は危険だから絶対にやらないように!
Bing Webマスターツールまとめ
Bing Webマスターツールは手軽にアクセスアップが図れるツールです。
- アカウントとXMLサイトマップを用意しよう
- Google Search Consoleで既に認証していれば簡単に認証できる
- URLの送信やリンクの否認等簡単な使い方を覚えよう
GoogleとBingの検索エンジンは全くの別物、Googleで上位でもBingでは圏外という事もあるしその逆も当然あります。
設定は非常に簡単なので、必ずやって無駄なアクセス逃しを避けましょう!
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