多分普通預金(=銀行預金)ってしてない人のほうが少ないと思います。
日本人にとって銀行にお金を預けると言うのは至極当たり前で、というか給与が手渡しなんてほぼあり得ない時代なんで預けるのが当たり前と言うより引き出して使っているのが普通なはず。
当然節約術の一つとして一旦下ろして予算を割り振り、余った金額を貯蓄口座に入れると言う方も居ます(実際に僕の友人でこの方法を10年以上続けてる方が居ます笑)。
今日はそんな普通預金のお話です。
超低金利時代の普通預金
現代の日本は超低金利時代。
大手メガバンクなんかの普通預金の金利は0.001%・・・。
仮に1億円を預け入れると1年での金利はなんと1,000円。
更にここから所得税と復興特別所得税が20.315%引かれるので実質800円程度です(実際には普通預金で1億預けるような人の方が少ないと思うのであくまで計算上の数字だと捉えて下さい。)
じゃあ預金なんて意味ないじゃん?なんて捉える人も多いハズ。
じゃあ投資すればいいの?
そして最近世間でやたらと投資を煽る声を聞きませんか?
僕みたいにブログを書いている人は有名ブロガー界隈でやたらと投資を煽る声をTwitterなんかで1度や2度は聞いたことがあるはず。
他にもテレビや雑誌なんかでも、特に日本銀行が銀行に対してマイナス金利を導入した辺りからやたらと投資煽りを見る機会が増えました。
と言ってもこういうのって例えばリーマンショック時とかアベノミクス発表時等の大きな金融変動が起こりそうな時って毎回こうなるんですよね笑。
仮にも僕は投資家なので、最終的には投資を勧める立場です。
僕自身投資で資産を増やしたりしてきた人間なので当然ですが、もし仮に今投資を始めようか考えているのであれば本当に今投資が必要なのか今一度考えて頂きたいんです。
本当に今投資が必要なの?
仮にも投資家という側面を持ってブログ運営をしているので、大体月に10~20通ぐらい投資に関してメールを頂きます。
体感ですがそのうちの大体3~4割ぐらいが投資未経験の方で、「これから投資を始めたいがどうすればいいか?」という内容です。
そしてこの3~4割の方のほとんどが20代の方です。
つまり僕と同世代の方ですね。
日本人の投資に対する認識
先程も言ったとおり、僕自身が投資家なので投資に興味を持って頂ける事は嬉しいですしそういう話が出来る事もとっても嬉しいです。
ただ、ほとんどの方が投資=50:50で大儲けか財産を失うかぐらい極端に考えていて、地道に投資して資産を増やして行くと言う考え方の方が少ないのが現状です。
僕自身ブログを書いてメールを頂くようになって始めて日本人の投資に対する考え方を知りました。
これって冷静に考えると当然で、少なくとも義務教育期間では投資を始めとした金融知識を一切教えていませんよね。
更に日本人ってお金に対する話題を避けるのが美徳、みたいな文化があるのか親や周りの大人も教えてくれません。
事実僕もそうでしたから。
つまり自分から自発的に知ろうとしないと分からない事なんですね。
残念ながら、日本人の金融リテラシーは低いと言わざるを得ないと思います。
投資を始めるタイミング
じゃあ投資はいつ始めたら良いの?って言うと、まさに思い立ったらだと思っています。
投資なんて早く始めれば始める程良くて、早いほど複利の効果を受ける事が出来ます。
この辺の複利の効果はいずれ詳しく書いて行こうと思いますが、個人的にはファイナンシャルプランナーの田中唯さんが書かれたコミック形式の書籍が非常に分かりやすいのでオススメです。
こちらの書籍は主に投資信託を商材として扱っていますが、「そもそも投資とは?」と言う心構えにフォーカスしている部分が多く、投資に興味があると言う方に非常にオススメです。
そしてこちらを読んで頂ければ投資と言うのは50:50のギャンブルではない事が良く分かると思います。
投資はしなければ損はしない
早く始めれば始める程将来大きくなるので当然早い方がより有利な可能性が高い投資ですが、だからと言ってすぐに投資を始めなきゃいけないかと言うとそんな事は無いと個人的には思っています。
さっきは「思い立ったら」と言ってたのに今度は「すぐに始めなきゃいけない事は無い」と矛盾した事を言ってるじゃないか!と言う声が執筆時点でも聞こえてそうです笑。
というのも、投資ってぶっちゃけしなければ損しないんです。
そんなの当たり前だと言われるんですが、これを本当の意味で分かっていない人が多すぎると感じています。
本当に投資しないと損?
先述したやたらと投資煽りをする一部の人間が良く言うセリフに、「投資をしなければ損するよ」というもの。
それを紐解くと以下のような言い分です。
- 価値があがっている商品に今投資しなければ将来得られる値幅分損する
- 日本円で預金しているままだとドルやユーロ、ビットコインに対して損する
・・・これって、まさに皮算用そのものですよね。
だってあなたはまだその商品を購入していません。
ドルやユーロやビットコインを持っていません。
そして今後その商品や通貨が日本円に対して価値があがるなんて誰も保証してくれません。
本当に今あなたは損していると思いますか?
だとしたら少なくともその認識が変わるまで投資を控えることをオススメします。
多分投資して欲しい人(=投資をしてくれれば得をする人)の大きな声に巻き込まれて資産を失うだけだと思いますから。
預金は未来の自分への投資
じゃあ投資をやるなと言うのか!と言う結論はまだ控えて下さい。
実は条件付きですが元本割れせず、将来の自分に対する投資法をご存知ですか?
そしてこの投資法はなんと日本の法律で、仮に預入先が倒産しても1,000万円まで補償してくれるんです。
そう、言うまでもなく普通預金です。
自ら引き出したりATM手数料を無駄に払ったりしなければ決して減る事はありません。
預金は預金であって投資ではない?
そもそも預金を投資だと考えていない人が凄く多いんです。
ですが僕は預金を立派な投資だと考えていて、これを蔑ろにして「銀行に預けているやつは情弱だ」と言わんばかりの投資煽りには非常に違和感と嫌悪感を覚えます。
仮に想像してみて下さい、預貯金が無い状態で
- 新しい資格を取る
- スキルアップの為学校やレッスンに通う
- 結婚や出産
この辺を即断できますか?
僕はできません。
だって資格を取ったり学校へ通ったり結婚したり、預金というバックグラウンドがあるからこそ踏み出せる事だと思うんです。
例えば5年後10年後、今より年を取って無理が効かなくなったタイミングで預貯金が0円。
以前より若さを失ったその状態で心理的な安心となる預貯金が無いって相当な負担だと思いませんか?
仮に「よし、もういい年だし株でも始めてみよう!」となった時、預貯金0円で株式投資なんてできますか?
できませんよね。
僕は預貯金と言うのは生活していく上で、ステップアップしていく上で大事な資本となる立派な投資だと思っています。
5年後10年後20年後、長い年月を掛けて将来の自分に対して行う立派な投資だと思いませんか?
そう考えると預貯金をする事の意味も意識も変わってきますし、将来の自分への投資となればその重要度も高まると思います。
貯金0円の人が始める投資はまず預貯金
たまに預貯金が0円で、人生逆転したいと投資相談をしてくる方がいらっしゃいます。
僕はそういう方に対して「なんだこいつのアドバイス役に立たないな」と思われる事を覚悟の上で「あなたが今行うべきは預貯金である」と言う事をお伝えさせて頂いております。
分かるんです、僕も社会人成り立ての頃はどうにかして収入を増やせないか?
可能な限り楽にお金を稼げないか?
そんな事を考えていました。
でも何年か経って今思うことは、決して簡単には稼げないと言う事。
そしていざ投資を始めようと思っても先立つ物がなければ身動きが取れない事。
だからこそ早いうちに気付いてよかったなあと今は思います。
焦って投資なんか始めたってそれは投資じゃなくて投機、ただのギャンブルです。
最後に
冒頭お話したとおり僕自身が投資家ですし、どちらかというと投資をオススメする立場です。
だからと言って周りの急かす意見を鵜呑みにして真っ暗闇の中にある漠然とした投資に手を出してほしくありません。
投資の世界に100%や絶対なんて事はありませんから。
しかし投資は正しく学んでいけば真っ暗闇の手探りなものではないんです。
今もし投資を始めようか迷ってこの記事を読まれた方が今一度冷静に考えて「よし、自分は投資を学び始めても良さそうだ!」とか「まずはしっかり貯金をしてバックグラウンドを作ってそれから投資を始めよう」、と言う風に考えるきっかけになって下されば幸いです。
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